日本展示学会中部地区 2022年度地域研究会(その2) 風景を展示すること ~現地性とひとの営み

日本展示学会中部地区 2022年度地域研究会(その2) 風景を展示すること ~現地性とひとの営み

日本展示学会中部地区 2022年度地域研究会(その2) 

風景を展示すること ~現地性とひとの営み

 

 高度成長期の懐かしい風景や、展示資料の使用地や製造地といった現場の風景などは、観覧者の記憶とも共有され展示品の深い理解につながるものとして一般に多く行われています。近年は、人の営みの場や展示品の原風景としての「現地」そのものに焦点をあてた展示も目立つようになってきました。たとえば、古文書の舞台となった場の風景を展示し、歴史のリアル感をより伝えようとしたり、自然災害や戦争の被災地において、形は無くなっても人の記憶や心象として刻まれているもの、それは人々が日々目にしていたあたりまえの風景ですが、それを展示のメインとして空間構成をしたりする事例です。

 一方、ふだんの暮らしで、時として見過ごされがちな「普通の光景」も、少し見方を変えることにより、新たな発見やよさの再認識につながることがあります。これらは、個人としての愉しみと同時に、地域の誇りやアイデンティティとして位置付けられ、まちづくりの一つの資源ともなっていくでしょう。そのような風景の掘り起こしも博物館としての大事な役割であるはずです。

 博物館の展示はモノだけではありません。人びとの心に浮かぶ像である風景、そして現地そのものを展示し共有することの意味合いを考える場にしたいと思います。

 

1.期日

  2022年11月13日(日)

  13:30~15:30

  [受付]13:00~13:30

 

2.会場

  美濃加茂市民ミュージアム 工芸室

  (岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1)

 

3.事例発表 

  ・「理解・想像・懐古・対話etc風景展示がもたらすこと」 亀山裕市(乃村工藝社)

  ・「風景の窓」 草刈清人(ミュージアムフリーター)

  ・「地域資源となる風景」 可児光生(美濃加茂市民ミュージアム)

  ◇コーディネーター    岡本靖生(愛知大学)

 

4.参加料

  無料

 

5.申し込み・問い合わせ

  可児光生(展示学会理事・美濃加茂市民ミュージアム ℡0574-28-1110)

  ◇メール:k729k729@kani.or.jp

    ◇11月6日(日)までに、お名前、所属先をメールでお申込みください。

 

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